From Engine Room

日々のあれこれ(生存報告)
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下妻物語 (完)
下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件 (完) 嶽本 野ばら
下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件 (完)


 『下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん』の続編。
 前作と一緒でとにかくひたすら小ネタと桃子の語り口調が可笑しい。むしろヒートアップしてる桃子のひねくれ度合いとイチゴのアホっぷりに一人笑いながら読みました。

 タイトルに殺人事件、と入ってますがミステリーがメインではなくあくまで青春ものっぽい感じで読むならかなりお薦めです。予定調和的な展開なのに最後はほろりとくる。現代人がバカにするような一昔前のクサい台詞のオンパレードも、桃子のちょっと斜に構えた見方で見てるからその場では違和感ないし、後からじわじわ効いてきました。

 やっぱり意外と奥の深いエンタテイメント! 基本的に嶽本野ばらは肌に合わないんですが、このシリーズは買ってもいい。
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用心棒日月抄
用心棒日月抄
藤沢 周平
4101247013

 ぱっと見古くて読みにくそうなイメージがあって手を伸ばすまでに時間かかりましたが、読んでみたら文章は現代的だわ話の作りはうまいわで一気に読めました。面白かった!

 何より驚いたのは、雰囲気を崩さないのに、文章の新しさ。さらりと読める爽やかさ。それなのにしっかりエンターテイメント! 落語みたいなオチがつくこともあり、しんみり終わることもあり、飽きさせない。このシリーズはこれが一作目なんですが、一冊通して背後では『忠臣蔵』がしっかり描かれているのも面白い。

 やむを得ぬ事情で国元を追われ、用心棒で生計を立てる主人公・青江又八郎の、精悍で気持ちいい人柄も魅力。他のキャラクターもそれぞれどこかにくめないいい味を出した人物ばかりで先の話が気になりました。
博士の愛した数式
博士の愛した数式
小川 洋子
410401303X


 すごいベストセラーなので正直腰が引けてたんですが、これは本当にお薦め! この手の話にありがちな薄っぺらい感動じゃなく、奥深くじわじわ揺らされる、考えさせられる話でした。

 特に数学が嫌いで苦手だった人には勧めたい。中学や高校で数学を嫌いになる子供が多いのは教えてる先生に数学に対する愛がないからじゃないの、と思うこと請け合いです。博士の素数に対する愛情に、子供に向けられる無償の愛に触れることで、きっと数学が好きになれる。好きになれなくても、苦手意識はなくなると思います。勉強って、研究って、本来はこういう純粋なものなんだろうな。

 理系のくせに数学はホントできないし、勉強も嫌いだし、何で私大学にいるんだろうとか日々考えてる私みたいな人間が数字の美しさを再認識するには勿体ないくらいの本でした。

 あと作者の目線がすごくやさしくて、オリバー・サックスの本を思い出しました。認知心理学の本ですが、読みものとしても面白い。『妻を帽子とまちがえた男』とかお薦めです。
ASIA LIVE
 行ってきました東京ドーム!
 席は二階のステージから見て左側だったんですが、結構見やすいしまったりしててよかったです(笑)

 とりあえず曲に合わせてくるくるターンしまくるhydeさんにときめき、てっちゃんとの仲良しっぷりににやにやし、何故か画面にほとんど写らないkenちゃんに笑った。MCのダメっぷりはゆっきーがダントツでした。もう可愛いなあ!

 曲は古めの多くやってくれてテンション上がりっぱなしでした。最後の2曲の落とし方もすごくよかったし。『瞳の住人』は感動もの。珍しく「大切な人に向けた曲です」って紹介つけてて、ただ聞き惚れた。
 まあ全編通してお疲れhydeさんの声があんまり出てなかったので、歌うたびにはらはらどきどきはしましたが。ライブツアー2本あったらそりゃ大変だよな……。

 ああ、でも、本当に楽しかった! 次は友人をファンクラブにいれてチケット取って貰おうと思います(笑) アリーナで見たいよう!
オペラ座の怪人
オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版


 親が借りてきて1時間半くらい一緒に観てたんですが寝落ちしそうだったので離脱。怪人の素性がはっきりするあたりまで観てきました。そこまでの暫定感想。

 まず音楽が非常に現代的! メリハリ効いてて飽きない。最初にシーンの切り替えの瞬間メインテーマをガツンとならすところが格好良くてシビれました。

 シーンの切り替えも舞台の暗転めいててうまい。演出と音響はかなりハイクオリティでした。まだオチ観てないのでどういうシーンなのかはっきりとは語れませんが。

 ただあそこまでまるっとオペラにしなくてもいいんじゃないかな、という感も。普通でもよかった。むしろ画面でいきなり歌い出す不自然さにふと笑えるときが……。どうも中途半端なので舞台で観たことあるとやっぱり舞台の方がいいなと思ってしまう。映画にするなら本物の踏襲じゃなくて何か舞台で出来ないものにできそうなのになー。

 あとものすごく気になるのは設定の変化。ファントムがジプシーの見せ物だったっていうのは無理があるような。オペラ座の主になる理由がない。
 あとシャンデリア落として殺すの遅くないですか?(あれこの後確か落とすんだよね?) 本来初っぱなに落としてクリスティーヌを主役に押し上げたと思うんですがどうなんだろう。インパクト薄まっていまいちなんじゃ……?

 現代人への『オペラ座の怪人』入門としてはかなりいい出来だとは思いますが、やっぱりどこか物足りないかも。歌上手かったり可愛かったりするんですが、手放しで褒めるには今ひとつ。画面はものっそ綺麗なのでそれを楽しめたら及第点はつけられるかな、という感じです。
吉原御免状
 劇団新感線の舞台観てきました!

 実は前日バイトで遅かったりして思い切り寝坊し頭ちょっと遅刻したりしてややテンション低め、で(笑) ファンクラブ先行で買ったS席で、中央通路直後のいい席だったのでなおさら残念。最近私演劇と縁がないような気がするのは気のせいだといいな……。

 とにかく堤さんと松雪泰子が超可愛かったです。原作読みながら向かってちょうど半分くらいのイメージ固まったところで中入ったんですが、誠さんはもうちょっと若くてぼーっとしたイメージだったのでちょっと戸惑った。大人しい熊みたいな、ちょっとぼんやりした感じが欲しかったかも。でも松雪勝山はぴったり!
 唯一残念だなと思ったのが幻斉。水戸黄門の黄門様のようなおじいちゃんだったのですがもっと若々しい矍鑠としたイメージだったので……。あと粟根さんが真面目にやってて笑いを必死で堪えたのは内緒。

 とりあえず全体通して普段よりやや大人しめな印象でした。ストーリィ重視だけど、やっぱりあの原作全てをやるのは無理なのでどうしても不連続になってて勿体ない。どうせならもっとかっさぱいていつも通りのテンションでもよかったなと思いました。

 でも2700円のパンフレット買うくらいには面白かったです。というかパンフレットのデザインがものっそ格好良かったので一目惚れしたんですが(笑)
読書録
 あれどっから感想書いてないんだろう……。

・τになるまで待って(森博嗣)
・みんな元気。(舞城王太郎)
・陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)
・SPEED(金城一紀)

 バイトの仕事が一段落したらちゃんと感想追記の予定。今は用心棒日月抄(藤沢周平)読んでます。意外に読みやすい。
僕の彼女を紹介します
僕の彼女を紹介します
B0007VEZ30

 話がベタな割に構成と見せ方はうまかった! 中盤までは飽きずに見られました。後半は展開に現実味がなくてちょっと冗長。
 二人がどうしてお互いこんなに入れ込んだのかの説明も欲しかったです。ただ風が吹いてカメラが回る映像は綺麗でした。トータルならギリギリ合格点、というところ。『猟奇的な彼女』の方が断然面白かったなあ。

 韓流のヒロインはものすごく可愛く映るときとそうでもない時があるのが不思議。でも細い人が髪長いのは好きです。制服も似合う! まあこんなに細いと逆に心配になりますが(笑)
AMEBIC
AMEBIC
金原 ひとみ
4087747697


AMEBIC[Acrobatic Me-ism Eating away the Brain、it causes Imagination Catastrophe.]
「曲芸的自己中心主義が脳を浸食する事による想像力の崩壊」

 前2作よりは面白かったです。本人もこの辺りが勝負時だとはわかっていそう。本当に私小説的な話でストーリィ性はあまりないです。テーマは『孤独』と『分裂』。しかしそのテーマもちょっと消化不良な感じ。

 孤独に耐えきれずに錯乱し、自動的に残された文章がこの話の発端であるけれど、私は逆にない方がよかったんじゃないかと思いました。文章を書く人間のプロアマの差が一番出るのは、書いている内容が全体にとって過不足なく配置できるかどうかだと思うし、そういう意味ではまだ金原ひとみは完全なプロじゃない。無駄なシーン、全く印象に残らないシーンがあるのは全体の評価が下がるので勿体ない。

 そもそも最初から彼女自身に引き出しが少ない印象があって、行き詰まりが如実にあらわれたような。ワンパターンしか書けなくても面白い作家はいるけれど、どうもそういうタイプでもなさそうです。

 とりあえず次回作まで様子見。
電子の星
416717409X電子の星 池袋ウエストゲートパークIV
石田 衣良
文藝春秋 2005-09-02

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 I.W.G.P.4巻。文庫化したので購入。東口ラーメンライン、ワルツ・フォー・ベビー、黒いフードの夜、電子の星の4本収録。

 『東口~』はイントロダクションで軽めだけど、中二つはちょっとひねりがあって、テーマがさらりと重く、石田衣良らしい話。『電子の星』は話がすぐ予想がついて、展開もオチも使い古しの印象。でもちょっと『アキハバラ@DEEP』を思い出しました。個人的に好きな話だったのは『東口~』と『ワルツ・フォー・ベビー』。
 この辺りからトラブルがトラブルシューターとしてのマコトの元に持ち込まれ、頭を使ってタカシやサルの協力で解決するというパターンに固まってきた気がします。話の方向性もどこか人情風味。初期の勢いのある話も好きなのでちょっともったいない。
触身仏
4106026554触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉
北森 鴻
新潮社 2002-08

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 蓮丈先生第二弾。
 前作に引き続き民俗学と実際の事件の組み合わせ方は秀逸! 今回はより登場人物の言動や性格がしっかり描写されていて一層面白かったです。狐目さんいい味出してるなあ!(名前は出てこないんですかね?)

 一番笑ったのは『死満瓊』の問題のシーンの後の、
 ――僕は一生先生について行くことを心に決めました。
 あるいは、
 ――那智、お前の一生は俺が面倒見てやる。黙ってついてこんかい。
 という内藤君の台詞。思わず人目を憚らずに手叩いて笑いそうになった。

 というわけで文庫買いは決定。ドラマ化が不安ですが楽しみです。
凶笑面
4106026481凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉
北森 鴻
新潮社 2000-05

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 友人に勧められた本格民俗学ミステリ。

 系列としては京極とかQEDとかと同カテゴリに入りそうですが、比べものにならないくらいシャープで無駄がない! ミステリとしてのディティールと民俗学的な観点がうまく融合されてます。短編集で、どれもそんなに長い話ではないのに読み応えがある。
 蓮丈先生と内藤さんの位置関係がややありがちなんですが、気になるほどでもなく。文体も癖がなくてさらりと読めます。時々三人称と一人称の混同があるのがちょっと気になるくらいかと。

 面白かったです。その内文庫買おうと思います。この設定の長編が読みたい……!
オーデュボンの祈り
4106027674オーデュボンの祈り
伊坂 幸太郎
新潮社 2000-12

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コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。
 デビュー作、というだけあって、文章に多少の粗はありましたが面白かった!
 伊坂さんは謎解きより、それ以外の部分がとても好きです。会話とか描写とか、ちょっとしたことがいつもどこかひっかかる。今回も優午を誰が殺したのか、が大事なのではなくて、優午が死んだことの影響や、島の様子を主人公がどう思ったか、そういう、じわじわ変わっていく段階的な変化がすごくよかった。

 やっぱりこういうのは書かれた順番に読むべきだなと思いました(笑)
鱗姫
409386070X鱗姫―uloco hime
嶽本 野ばら
小学館 2001-03

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 グロテスクなホラー。調子のいいときに読めば完全に完結されたフィクションとして面白いと思えたのかもしれませんが、何の予備知識もなしに読んだらちょっと駄目だった……。少なくとも生理中に読む本じゃなかったです。読み終わってから数時間グロッキー。 
 奇跡的に美しいお肌をもつ美貌の娘・楼子は、初潮とともに自慢のお肌を侵す「鱗病」を発病した。身体に生えはじめた鱗が、歳月とともに範囲を拡げていたのである。忌まわしき「鱗病」を伝える龍烏家の秘密とは? 全身へと拡がる鱗の恐怖と、美貌を失い、最愛の兄が離れてゆく絶望に脅える楼子は鱗病を抑える唯一の治療法を見つけるが、それはあまりにも凄惨な方法だった!
 精神論としては好きな話だったと思うんですが、何分鱗のインパクトがでかすぎました。
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