From Engine Room

日々のあれこれ(生存報告)
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眠れぬ真珠
眠れぬ真珠 眠れぬ真珠
石田 衣良 (2006/04/27)
新潮社


 久々に本読みましたというか読めました(ご心配有難うでした)
 そもそもまともに読むの一週間弱ぶりくらいで、長い我慢プレイが効いたのか貪るように2時間くらいで読了。

  結論としては、恋愛をしたい、と素直に思えた。こういう本があるから石田衣良から離れられないと思える本でした。面白かった。
 登場人物の設定と言動も話の展開もベタというか現実味がないし、文章の表現も別段ものすごく良い、というわけではないんだけど、作者が何を書きたいのか、が非常に明確に伝わる、予想外なまでにきっちりした『小説』でした。ものの考え方とか捉え方が、素直じゃないのに共感できる。そこがこの人のうまいところだと思うし好きな作家の一人です。

 ただ初っぱなからちょっと上等ではあるけれど、ポルノ小説みたいにセクシャルな描写が続くので中盤は食傷気味に。ホテルのロビーのアレとかはリアルにやられたらドン引きしますが私の経験の不足でしょうか。
 まあそれに引き替え後半はほとんどないっていうのが逆にうまいんだけど、もうワンクッション欲しかった。インパクト勝負という点では勝っているけど、もっと長かったらよっぽど欲求不満じゃない限り途中でつまらなくて読むの止めそう。
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霧の果て
霧の果て―神谷玄次郎捕物控 霧の果て―神谷玄次郎捕物控
藤沢 周平 (1985/06)
文芸春秋


 北の定町回り同心・神谷玄次郎。剣は抜群に切れ、事件が起きれば快刀乱麻に解決、しかし普段は小料理屋に入り浸る。その態度の根底には何者かに殺された母と妹、そして同じく同心であり、二人の死をきっかけに病み亡くなった父の姿があり、町廻りは適当にさぼり、上役に顔を出さない不真面目な中で、それでも真実をいつか暴き立ててやると思いながら同心を続けている。

 いかにも藤沢周平らしい、お得意の短編連作で一話一話の解決が重なり大筋の話がすとんと落ちる構成。しかし他のシリーズと違って、後味があまりよくない。私情の仇討ちだからか、この物語の設定故の必然なのか、後に残る空しさが非常に印象的でした。

 いずれはああいう姿になる運命だとは思いもしないで、人は権勢に奢り、富貴に奢って人もなげに振舞い、その地位や金を守るためにはひとを殺しもするのだ。
 ――人間、おしなべてあわれということか。
 (中略)
 玄次郎はむなしいものが胸に溢れるのをとめられなかった。


(本文より。ただし最後のオチの部分なので反転)


 ここに落とすのは賛否両論ありそうですが、個人的に敢えてここに落としたことに意味がある気がするし、すごさを感じました。あまり有名な作品でもないし、どんなもんだろうと思って手に取ったんですが、予想外に面白かったです。
君の名残を
君の名残を 君の名残を
浅倉 卓弥 (2004/06/15)
宝島社

行けども悲しや行きやらぬ 君の名残をいかにせん

 人に薦められて読みました。『四日間の奇蹟』と同じ人の作品(因みに未読)
 現代の高校生3人が何の因果か平安時代に飛ばされてしまう時空ファンタジー。一人は巴御前、一人は武蔵坊弁慶、一人は北条義時として、それぞれの結末を知り、それに抵抗しながらも歴史をなぞっていく。

 個人的には『時』の意志というのが作者の自己満足にしかみえず、いまいちしっくりこないまま最後まで読んでしまったので盛り上がりも感動も半減してしまったんですが、設定と展開はうまかったです。気合いは非常に入ってるのは伝わってくるけれど、それが先行していて、登場人物の心情とか状況が後付けな印象は多少。
 導入が面白かっただけに後半に行くに連れて展開が読めてしまい、文章自体はうまいので惰性で読めてしまう感じ。もうちょっと焦点を絞って見せたいところを中心に据えてしまえば面白かったんじゃないかと思うのでちょっと勿体ない。蛇足が多いので全体の印象がぼやけた感じがします。残念。
阿修羅城の瞳
阿修羅城の瞳 阿修羅城の瞳
(2005/10/29)
松竹

 だいぶ前にWOWWOWで放送されたのを撮っておいたんですが、ようやく観ました。開始数分でいきなり新感線ノリで驚いた。もうちょっと映画っぽくなっているかと思いきや、予想外に舞台っぽい。

 キャストも豪華でよかったです。演技がうまい人が揃っているので安心して観れた。あととにかく宮沢りえが可愛くて可愛くて、それだけで観た甲斐はあったような。
 音楽も菅野よう子さんで惚れ惚れしました。サントラ聴きたい。

 ストーリィは正直あってないようなものなので、多分映画として期待したら駄目だと思うんですが(現に母親はつまらながってた)舞台の映像と思ってみれば面白かったです。チャンバラ派手で勢いとケレン味がたっぷりあってわざとらしい大仰な演技で、いかにも新感線的なエンターテイメント。楽しかったです。
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